アイヌ民俗資料館~アイヌと和人の歴史に触れる

ダイナミックな展示で、日高の歴史を学ぶ

新ひだか町アイヌ民俗資料館

アイヌに関する資料や情報が豊富な新ひだか町。中でもこの「新ひだか町アイヌ民俗資料館」は、その名のとおりアイヌの歴史や民俗文化に特化した展示が特徴です。アイヌの英傑シャクシャインのチャシがあった真歌公園内に位置し、シャクシャインの銅像や「シャクシャイン記念館」と一緒に見学できます。
館内に入ってまず目につくのが、中央に鎮座する舟。これはアイヌがサケ漁や交易に使った「イタオマチ」という、木造の外洋船の復元模型です。これは丸太をくり抜いた舟「チ」を板で補強し、より大型に仕立てた舟です。
館内で見ると巨大に感じますが、長さは10mに満たない程度。外洋船としては「小舟」と呼ぶべきこの舟で、彼らは川から海を自在に航行していました。実際に安定性に優れ、スピードが出るということで和人もその構造を参考にしたそうで、日高の「海アイヌ」の技術力の高さがうかがえます。

通常の展示はもちろん、キメ細かなパネル展示も見ごたえあり

新ひだか町アイヌ民俗資料館

もちろんほかにも展示内容は充実しています。左上はアイヌの家「チセ」の復元模型。右上は「イナウ」などの祭礼具からアイヌの儀式を考察するコーナーで、世界的にも貴重なエゾオオカミの頭蓋骨(新ひだか町指定文化財)も保存されています。
左下は織物や道具から、アイヌの生活様式を再現するコーナー。右下のパネル展示では、アイヌと和人の関係がよくわかる詳細な年表を中心に、歴史と文化をキメ細かに考察しています。

この資料館について、新ひだか町博物館学芸員の斉藤大朋(ひろとも)さんは語ります。「アイヌと和人が、開拓時代以前から活発な交わりがあったことは、主に和人側の記録から読み取ることができます。例えば松前藩に対して一斉蜂起したシャクシャインや、彼と戦ったオニビシは、和人からも一目置かれる人物であったことがうかがえる文書もあります。豊かで人間的な北海道の歴史を知るうえで、この資料館が少しでもお役に立てればうれしいです」。

北海道の歴史をもっと深く、多面的に知るために。新ひだか町には、その手がかりがたくさん存在しています。

新ひだか町アイヌ民俗資料館

 


 

新ひだか町アイヌ民俗資料館

新ひだか町静内真歌7-1
開館期間/5月~11月
開館時間/9:00~17:00
休/月曜
料金/無料
問合せ/TEL.0146-43-3094

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