無敗の二冠馬!デアリングタクトの夏休み

2020年上半期があっという間に過ぎ、馬産地日高で春の疲れを癒すため故郷に戻る馬が多いこの時期。

新ひだか町のノルマンディーファームで桜花賞・オークスを制した無敗の2冠馬「デアリングタクト」が、現在秋に向け調整を行なっています。

最後の直線での豪快な末脚は、皆さんの中でいまだ鮮明に残っているのではないでしょうか。
パドック解説でも「1頭だけ牡馬のような体つき」と表現され、ジョッキーに入れ込んでいるのをなだめられる姿もTVに映し出されていました。
そんなパワフルな偉業を成し遂げた馬が、どのように馬産地で過ごしているのか。
デアリングタクトの夏休みを少しだけ紹介します。

 

まず、はじめに記念撮影――。

厩舎からのんびりとした足取りで現れ、総勢30人以上のスタッフの皆さんに驚くこともなく、中央のポジションにすんなりと入りました。


無観客開催で競馬が行なわれていたので、大勢の人に慣れていないはずですが、ずっと落ち着いた表情を見せていました。
きっと、かつて過ごしていた場所だということを理解しているのでしょう。
久しぶりに帰ってきた彼女との再会に、スタッフの皆さんはとても嬉しそうで、撮影後は優しく彼女を労っていました。

 

撮影後は、場長・富島一喜さんにお話を伺いました。

約1年ぶりにノルマンディーファームに戻ってきたデアリングタクトは、到着時は若干力みがあったものの、今はとても落ち着いています。早朝に放牧し、午前中はウォーキングマシンやトレッドミルを行なっています。

彼女の活躍は新馬戦からスタッフみんなを驚かせました。

育成時は力強く乗り手がしんどいところもありましたが、ほとんど手のかからない馬でした。
目立つ仔でもなかったので、只々びっくりしています。
彼女は、私たちが想像していた以上の馬です。
本馬場入場の際にテンションが上がる馬だと調教師から聞かされていますが、まだ乗り調教がスタートしていないのでこれからですね。


今はとてもリラックスしていて抜けすぎ感があり、だいぶオフの状態です。
もう少しピリッとしていてもよいくらいですね。笑

声をかけるとしたら、これからも元気に、そしてひとつでも多く勝てるよう頑張ってほしいですね。

 

終了後、馬房の中を少しだけ覗くと、風通しの良い空間でのんびりと牧草を食んでいました。
時々馬房から出してくれた顔は、あの2戦とはまた違う“まだあどけない可愛い女の子”の表情でした。

日高町の長谷川牧場でのびのびと育ち、新ひだか町の自然豊かなノルマンディーファームで育成が行なわれた、まさに馬産地日高っ子!です。
これから秋まえにトレーニングセンターへと戻り、そして再びレースに向かいます。

デアリングタクトを通して、1頭の馬に多くの人が携わり、多くのファンによって支えられていることにあらためて気づかされます。

目指せ、無敗の三冠馬!馬産地・日高の希望の星!