6月9・10日苫小牧のノーザンホースパークで全日本高等学校馬術競技大会(インターハイ予選)が行なわれ、
新ひだか町からは北海道静内高等学校と北海道静内農業高等学校が出場しました!
初日6月9日(土)は団体戦が行なわれました。
団体戦は1校3名が障害コースを回り、減点の少ないチームが決勝戦に進みます。
障害競技はルールが分らなくても「馬と人が跳ぶってすごいなぁ」と皆さん思いますよね?!
障害馬術競技とは、設置されている様々な障害物を順番どおりに飛越し走行する競技です。
障害物の落下や反抗(馬が障害物の前で止まったり、横に逃げたり)があると減点されます。
競技には基準タイムが設定されており、基準タイムを超過するとタイム減点があります。
減点0でタイムが一番早い選手が勝利となります。
通常の大会では自分達が普段乗っている乗用馬で出場しますが、
今回は貸与馬といってノーザンホースパークにいる乗用馬で競技に出場します。
普段乗り慣れた馬はクセや得意・不得意をつかんでいるので乗りやすいですが、
貸与馬は注意事項を聞いた後に他の人が乗っている様子を見て、馬の感じをつかむしかありません。
人馬一体という言葉がありますが、本当に難しいなと私は自分が乗る度に思います。。。
でも言葉の通じない動物と競技するからこそ、難しさがまた楽しさに変わるのでは?とも思います。
そして団体戦はチーム戦なので監督や生徒達でどの人がどの馬に乗るか作戦を練ります。
競技の進む様子を見て、減点が多いようだと攻める事より減点0でコースを回るのが最優先されます。
減点0で回る人が多ければ、コース取りも大回りせずに攻めていく必要があります。
精神面の強さと駆け引きが勝負の決め手かなと見ていて感じます。
静内高等学校は3位決定戦に進みました。
ここで3位になると7月下旬に行なわれるインターハイの出場権を獲得出来るのです。
1人ずつ順番にコースを回っていきます。
競技を見ている観客や保護者の方達と一喜一憂しながら、シャッターをきります。
応援する思いが強いと写真がかなりブレます。苦笑
各学校とも減点点数が同点の状態で、最終走者がコースを回ります。
望遠レンズから見える子ども達の表情が本当に力強くて胸が熱くなりました(そしてブレます・・・)
静内高等学校の最終走者が回り終えた時、大きな拍手で会場が包まれました。
今回3位になった北海道静内高等学校は正式な部活では無く、同好会として出場しました。
部活ではないので、学校が終わってから同好会のメンバーは個々に練習に励んでいました。
決して恵まれた環境ではないのかもしれないですが、本当に頑張りました!!
おめでとう!!北海道静内高等学校!!
1分少しの競技の間に今までの練習の成果を100%出し切った子、
ほんのちょっとした判断で悔しい思いをして涙した子、
大会のサポートにまわって支えてくれた子、
全国大会に出場する選手はみんなの色んな思いを胸に留めながらも、精一杯自分と戦ってほしいなと思います。
私はこれからもみんなのお母さん、いえ!お姉さん!、いえ!親戚のおばさん?の気持ちで、
これから毎月ある大会の応援に行きたいと思います。
新ひだか町地域おこし協力隊
糸井いくみ